島らっきょうには、 アリシンと呼ばれる栄養成分が多く含まれていて、これが独特の強いにおいの元。
にんにくやネギ、ニラにも多く含まれる成分です。
体内でビタミンB1と結び付いてアリチアミンという成分を作り、糖質をエネルギーに変える働きをします。
この働きが 疲労回復や滋養強壮の効能に繋がります。
元々ビタミンB1にも糖質からエネルギーを作る働きがありますが、アリシンと結び付くことでより効果が高まるんですよ。
アリチアミンは「元気の源」ともいわれ、栄養ドリンクにも配合されるほど疲労回復や滋養強壮の効能が高い成分。
夏バテした時の栄養補給にもぴったりです。
血液サラサラで生活習慣病予防
島らっきょうに多く含まれるアデノシンという栄養成分は、 血管を広げて血行を促進してくれます。
また、先ほど滋養強壮の効能で紹介した栄養成分・アリシンには、 血液が固まるのを防いで血液の流れをスムーズにする効能も。
血液がサラサラになることで血栓ができにくくなり、 動脈硬化や高血圧の予防にも効果的です。
また、 コレステロールを下げる効能もあり、生活習慣病予防に大活躍なんです。
沖縄では脳卒中や心臓病を発症する人が少なく、島らっきょうが健康の秘訣ともいわれているんです。
整腸作用・便秘解消
島らっきょうにはフルクタンと呼ばれる食物繊維がたっぷり含まれています。
食物繊維が多いといわれるキャベツやごぼうよりもはるかに多く、 腸内環境を整えて便秘解消の効能があります。
また、血糖値の上昇を抑え、コレステロール値を下げる効能もあり、美容や健康にぴったりな栄養成分なんです。
強力な殺菌・抗菌作用
島らっきょうに含まれるアリシンには、 強力な殺菌・抗菌作用も。
この効能は200年も前に発見され、食中毒予防やキズ薬として使われていたこともあるんですよ。
風邪予防はもちろん、コレラ菌やサルモネラ菌、O-157菌などの病原菌からも体を守る働きがあります。
子どもの頃、「らっきょうは栄養があるから食べなさい」とよく言われていましたが、小さな粒の中に驚異的なパワーが秘められていたんですね。
島らっきょうのカロリー
栄養たっぷりで健康と美容に効能がある島らっきょうですが、気になるのは カロリーですよね。
普通のらっきょうは1粒(約5g)あたり6kcalくらいですが、島らっきょうはその半分で1粒3kcalくらいしかありません。
島らっきょうの美味しい食べ方をいくつか紹介します。
生で素材そのものの味を楽しむ・島らっきょうの人気の食べ方
島らっきょうそのものの味を楽しむなら、 生で食べるのが一番。
エシャレットと同じように味噌やマヨネーズをつけて食べます
■島らっきょうの塩漬け
シャキシャキ感と辛みを楽しむなら、 塩漬けもおすすめ。
ほどよい塩気が美味しくて、上に乗ったおかかとの相性が抜群なんですよ。
特にお酒を飲まれる方にはぴったりのおつまみになると思います。
■島ラッキョウの天ぷら・・沖縄料理
ホクホクとした甘味が最高の一品です。